【留学生活】Choirってどんな授業?実態・メリット・注意点まとめ

choir
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この投稿の目的とテーマ

アメリカやイギリスをはじめとするキリスト教文化圏の国々には、Choirと呼ばれる合唱団が存在します。
ちなみに、「Choir」は “クワイアー” と発音されます!

私自身、アメリカへの留学中に1年間Choirに所属しており、その経験は本当に貴重で、楽しくユニークなものでした。
今回はその体験をもとに、「アメリカの学校でChoirに参加するってどんな感じ?」というテーマで記事をまとめてみました!

この記事は特に、こんな方におすすめです:

  • 留学中のクラス選択で迷っている方
  • 留学に興味がある方
  • アメリカの学生生活について知りたい方

※なお、この記事の内容は私個人の体験に基づいており、アメリカの学校におけるChoirを中心にご紹介しています。学校や地域によって多少の違いがある点もご理解ください。

そもそもChoirとは?

「そもそも Choir って何?」と思った方も多いのではないでしょうか。

日本ではあまり馴染みがない言葉ですが、英語での choir の意味は「聖歌隊」。
たとえば、英和辞典(研究社 新英和中辞典)ではこのように定義されています:

choir:集合的に聖歌隊《★集合体と見る時は単数、構成員を意識する時は複数扱い》

でも、実際に英語圏でこの「Choir」というクラスを選んでみると、「聖歌隊=宗教的な歌を歌う集団」というイメージとは少し違った印象を受けるかもしれません。

ここでは、そうした Choir の背景や現地での実態についても、わかりやすく紹介していきます!

◆ 起源は古代から

Choir(合唱)のルーツは、実はとても古くて、古代ギリシャやローマの宗教儀式や祭りで使われていました。
神々への祈りの中で、複数の人が声をそろえて歌うことで、神聖な力が宿ると信じられていたんです。

◆ 中世ヨーロッパで本格化

現代の「合唱」のスタイルは、中世ヨーロッパのキリスト教文化から生まれました。
ローマ・カトリック教会のグレゴリオ聖歌はその代表で、これがChoirの大きな基盤となっています。
教会での礼拝に、神聖な歌声が欠かせなかったんですね。

◆ 教会の外にも広がっていく

やがてChoirの音楽は教会だけでなく、オペラやカンタータ、オラトリオなどの芸術作品にも使われるようになります。
有名な作曲家では、バッハ、ヘンデル、モーツァルトなどが合唱を取り入れた壮大な音楽を生み出しました。

◆ 声の種類とハーモニー

Choirでは、歌う人の声の高さによって役割が分かれています。基本はこの4つ:

  • ソプラノ(高い女性の声)
  • アルト(低めの女性の声)
  • テノール(高めの男性の声)
  • バス(低い男性の声)

これらの声が重なり合って、美しいハーモニーを作り出します。
また、ボーイソプラノ(少年の高い声)やカウンターテナー(男性が高音を出す)など、特別な声も加わることがあります。

◆ 現代のChoirはもっと自由!

最近では、クラシック音楽だけでなく、ポップスやジャズ、映画音楽などにもChoirは取り入れられています。
教会だけでなく、学校や地域のサークル、留学先の授業でも楽しまれ、音楽を通じたつながりを広げているんです。

ですから、聖歌隊という定義がある一方で、最近では単なる「合唱(団)」という意味合いも強いようにも感じられます!

Choirに参加することのメリット

では、より具体性のある話をしていきましょう。

Choirに参加することで一体どんなメリットがあるのでしょうか?

  • 日本のよくある「合唱コンクール」とは異なる!
  • 歌うことで広がるコミュニティ
  • ほとんど「ガチ勢」なんていない
  • 息抜きの時間になりやすい
  • 英語の勉強になる

これらについて簡単に解説していきます。

日本のよくある「合唱コンクール」とは異なる!

皆さんは、「学校での合唱」と聞いて、どんなイメージを思い浮かべますか?

日本では、先生に言われて仕方なく歌うような「合唱コンクール」や、「全員参加」が前提の発表会など、強制的な印象を持っている方も多いのではないでしょうか。
つまり、歌いたい人もそうでない人も一緒に歌う、というスタイルが一般的ですよね。

一方で、アメリカの学校では、多くの授業が選択制です。
そのため、Choirの授業を選ぶのは「本当に歌が好きな人」だけ。自然と、前向きで協力的なクラスの雰囲気が生まれます。

この違いは、実際に参加してみて強く感じたポイントでした。

もしあなたが「楽しい雰囲気の中で何かに取り組みたい」と思っているなら、Choirはとてもおすすめできるクラスです!

歌うことで広がるコミュニティ

留学生活で、誰もが一度はぶつかる壁のひとつが「友達づくり」だと思います。

私自身、留学を始めたばかりの数週間は、なかなか信頼できる友達ができず、孤独とまでは言わないまでも、かなりしんどい時期を過ごしていました。

でも、そんなとき私を救ってくれたのが「歌」でした。

歌は、言葉だけに頼らない“ボディランゲージ”のようなものだと感じます。
上手い・下手に関係なく、その人の「声」で伝わるものがあるからこそ、まだ拙かった私の英語でも、人の本質的な部分に触れられるような気がしたのです。

実際、留学を終える頃に一番仲が良かった友人たちは、Choir(合唱)の授業を通じて出会った人たちでした。

ですから、もしあなたが「現地で人間関係を築く方法」に悩んでいるなら、Choirのようなクラスを“コミュニケーションのきっかけ”として活用するのも、大いにアリだと思います!

ほとんど「ガチ勢」なんていない

この点については、日本の「合唱」と大きくは変わらないかもしれませんが、一応触れておきたいと思います。

先ほど私は「Choirは本当に歌が好きな人だけが選ぶ授業」とお伝えしましたが、
だからといって、全員が全力で歌に情熱を注いでいる!…というわけではありません

むしろ、多くの生徒は“エンジョイ勢”といった雰囲気で、楽しくゆるく音楽を楽しむスタンスの人がほとんどです

授業内容も、基本的なリズムや音階の確認などが中心で、音楽理論のような専門的な知識を深く学ぶわけではありません。

私が参加していたクラスでは、学期ごとに1回開催されるコンサートに向けて練習を積み重ねていくスタイルでした。

もちろん、授業に真面目に取り組む姿勢は大切ですが、
過度なプレッシャーや事前準備が求められるようなクラスではないので、比較的気軽に選べる授業だと思います!

息抜きの時間になりやすい

「息抜きの時間」は、本当に大切だと私は実感しました。

特に留学の初期は、精神的なストレスと身体的なストレスが一気に押し寄せてくる時期です。
張り切って座学の授業をたくさん選んだものの、途中でついていけなくなったり、ホームシックになったり…。
思いがけないトラブルが次々にやってきます。

日本の学校と違い、アメリカでは科目がすべて選択制なので、
自分で選んだ科目が毎日あなたを待ち構えていると思うと、それだけでプレッシャーにもなりかねません。

そんな中、私が選んだChoirというクラスは、良い意味で負荷の少ない授業でした。
というよりも、ストレス発散の場としてぴったりだったと感じています。

お腹からしっかり声を出したり、仲間と美しいハーモニーを作り上げたり、
パートごとの練習で自分の音を磨いたり…。
どれも「頭で考える」というより、「体や感覚で楽しむ」時間でした。

もう一度言いますが、ストレスをためないことは、本当に大切です!
Choirは、そんな心のバランスを保つ手助けをしてくれる授業でもあります。

英語の勉強になる

これは英語学習において実用的なメリットです。

もしあなたがChoirに参加するのであれば、あなたは英語の歌を自ずと練習することになるでしょう。

そして、すごいアップテンポな歌であればそこまで気にするほどではありませんが、歌を歌うにあたって、英単語の発音に気を遣うことになるでしょう。

例えば、次のような単語群があるとします!

  1. Court (裁判所)
  2. Cote(家畜小屋)
  3. Caught(Catchの過去形)
  4. Courtesy(礼儀)

これらはすべて、日本語読みをすると「コート」という読み方をする部分があります。

では発音記号を確認してみましょう!

  1. Court (裁判所): /kɔːrt/
  2. Cote(家畜小屋): /koʊt/
  3. Caught(Catchの過去形): /kɔːt/
  4. Courtesy(礼儀): /kə’ːrtəsi/

それぞれ少しずつ、発音が異なっていることにお気づきいただけたでしょうか?

1のCourtは、「コアトゥ」のような感じに。2のCoteは、「コウトゥ」、3のCaughtは「コートゥ」。
4のCourtesyは日本語にはない発音なのでとても説明が難しいですが、「クートゥスィ」のような感じになります。

英語のネイティブスピーカーは、生まれたときから微妙な音の違いを聞き慣れているため、
自然と「聞き分け」「言い分け」ができるようになっています。

でも、私たちのように第二言語として英語を学ぶ人にとっては、それがなかなか難しい…。

そんなとき、Choirへの参加はとても有効な手段になります。
授業の中で繰り返しネイティブの発音を耳にすることができたり、
先生や友達に「もっと上手くなりたいから教えて!」とお願いして、
発音のアドバイスをもらう機会も自然と増えます

もちろん、歌詞を通じて語彙や表現を学べるというのも大きなメリットですね!

Choirを選択するにあたって注意する点

これもいくつかあるので順番に開設していきます!

練習に時間をとられやすい

もちろんchoirよりも負担の大きい科目はたくさんあるはずです。

私の場合、アメリカ史や政治・経済などの社会を教えられていた先生がかなり教育熱心な方で、毎週Chitと呼ばれるかなり手強い宿題が出されていました。

また、それとは別に授業中に終わらせられなかった課題も宿題になっていたので、週2回、多い時期は4回ほど2時頃に寝るという感じでした。

(勿論私の作業効率が悪かったというのも一理ありますが!)

とは言っても、こういう忙しい時期とchoirのコンサートが重なると少し大変でしたね。

私はなるべく上手く歌えるように頑張って練習していたので、コンサートが近くなると家に帰ってから自室にこもって毎日1.5時間ほど練習していました。

もしあなたがchoirにそこまで力を入れないのであれば、この問題に関してはあまり気にならないかもしれませんが、

「何事にも一生懸命に」という言葉があるように、出来ることを出来るだけするというのは後々必ず良い影響を与えてくれますよ!

あなたの成功を祈ります!

発音の問題

第二言語として英語を学ぶのならば、必ずといってよいほどアクセント・訛りがつきまといます。

日本人にしてみれば、先ほど説明したカタカナ英語と現実の英語の乖離や、LとR特別が難しいというようなことですね。

私たちにはあまり気にならなくても、いざコンサートとなるとこれらのアクセントたちは不運にも悪目立ちをします。

そうならないようにも、トレーニングをしなければなりませんね。

ここまでお読みいただいたあなたはもうおわかりかもしれませんが、要するにこの「発音」という問題は、メリットにもデメリットにもなり得るのです。

ですので、留学で学べることもたくさんありますが、留学に行く前から発音の練習をしたりするのは効果的な解決策かもしれませんね!

クラスとの相性

ここでひとつ、大事なことをお話ししておきます。

これまで私が紹介してきた Choir のメリットや注意点──
実はこれらの多くは、「クラスとの相性」に大きく左右される、という点です。

私の場合は、先生がとてもフレンドリーで、
その温かい雰囲気がクラス全体に広がり、楽しく活気のある授業になっていました。

でも、もし先生が生徒に無関心だったら?
クラスメイトと波長が合わなかったら?

そんなふうに「タラレバ」を考えると、印象や体験はまったく違ったものになっていたかもしれません。

けれど、ここで朗報があります。

アメリカの学校には、柔軟なクラス変更の対応と、しっかりとしたスクールカウンセラーのサポートがあります。
カウンセラーと良い関係を築いておけば、

  • 「最初の1週間だけ、いろんなクラスを試してみたい」
  • 「このクラスが合わないから変更したい」

といった希望を伝えることも十分可能です。

ですから、最初から“完璧な選択”を目指さなくても大丈夫!
困ったら周囲に相談し、助けを求めるということも大切な選択肢なんです。

留学では、あなたの行動力コミュニケーション力が何よりも大きな武器になります。
ぜひ、自分らしくチャレンジしてみてください!

あなたの留学生活が素敵なものになりますように! 応援しています!🌟

まとめ

ということで、

今回はchoirについて、私の体験を踏まえて解説しました。

この記事があなたのchoirに対する興味を引き立てられたり、アメリカ、或いは留学自体に対する関心を高めたりできたのであれば幸いです!

Choirというクラスは、日本には殆どないものの代表格です。

クリスマスのコンサート、バレンタインデーの歌のプレゼントなど、日本では感じられない文化に触れられる貴重な場ですし、

仲間との協調を学んだり、歌うことを純粋に楽しんだりできるクラスです。

選択して損をすることはあまりないクラスだと思うので、おすすめのクラスです!

ちょっとしたメッセージ

留学をする人・している人に対してになりますが、

留学では対話力、行動力が求められるのは確かです。

この点以外においても不安になられることは多いかと思われますが、

今できることを精一杯する、そしていつもは踏み出さない一歩を踏み出す、ということが後々全て結果に繋がっていますので、

これらを常に意識してがんばってくださいね!

今回は以上になります!

ご要望があれば私のchoirでのもっと詳しいエピソードや体験について話させていただきますので、何か気になったことや疑問ががあればコメントお待ちしております!

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